スペインからの来客

スペインの柚子農園を営む方々が来社されました。彼らはスペインの広大な土地で約4,000本の柚子の木を所有し、食品をはじめ、様々な事業を行なっています。約2ヶ月前に当社サイトからお問い合わせ頂きました。今回来社の目的は、減圧アロマ水蒸気蒸留装置の見学および、自社栽培している柚子の残渣(冷凍)を活用した、アロマオイルの抽出試験です。これまで色々研究されていたみたいで、知識もそれなりにある中で、本装置の仕組みや性能を熱心に質問され、しっかりとメモを取り研究されていました。

減圧アロマ水蒸気蒸留装置
減圧アロマ水蒸気蒸留装置を前に、仕組みや性能を説明。

今回の蒸留試験は減圧(50℃)と常圧(100℃)の2回行いました。共に原料7Kgずつで蒸留試験開始。

柚子残渣
原料の柚子の皮。残渣の冷凍もの。
柚子果皮ペースト
冷凍原料(果皮)を自然解凍し、ミキサーにかけペースト状に。
原料投入
釜にペースト原料を投入。水を張り、煮出し蒸留開始。

装置を真空状態にし、減圧は50℃、常圧は100℃で沸騰させ蒸留します。沸騰するまでの時間は約20分。沸騰と同時にガラス管にアロマオイルとアロマウォーターが流れ出します。アロマオイルはガラス管内に留まり、アロマウォーターはガラス管から留液タンクへ流れ込み貯蔵します。アロマウォーターは1回の蒸留で約10ℓ蒸留されます。

アロマオイル抽出
表面に浮いているのがアロマオイル。下はアロマウォーター。

蒸留開始後約40分で蒸留完了。採油率は、減圧(50℃)は微量。常圧(100℃)では0.4%でした。結果としては良い方です。これまでも多くの残渣(冷凍)からの試験を行なっていますが、食品加工での圧搾後の残渣、特に冷凍したものからはアロマ抽出は困難な中で、今回の採油率は喜ばしい結果です。

常圧蒸留
常圧蒸留により抽出されたアロマオイル。

香りは非常に良く、減圧(50℃)はナイーブで優しい香りが抽出され、常圧(100℃)は、力強い柚子の香りが抽出されました。今回の結果に非常に満足頂けました。

香りのテイスティング
減圧蒸留と常圧蒸留の香りの違いを慎重確かめています。

減圧アロマ水蒸気蒸留装置のスペインでの活躍が今後期待されます。

◎装置について:http://motomura-aroma.com      ◎抽出試験などのお問い合わせ:https://heartmirai.heteml.net/ssl/contact/